
1年足らずで44万フォロワーを達成した TikTokコンテンツマーケティング 前編
TikTokは若者が使うもので、PRにはつながらない。
女の子やイケメンがダンスしたり、バリカンで髪を剃るような動画ばかり。
インフルエンサーマーケティングには使えるが、企業PRの場としては難しい。
そう考えていませんか?
入念なマーケティングと、コンテンツプロモーションの結果、
1年間で44万フォロワー超、総再生回数6000万回超のアカウントを生み出した筆者がTikTok 攻略の秘訣と、広告プロモーションへの考え方をお話します。
最新のSNS利用者の分析
つい先日、博報堂DYメディアパートナーズが発表した資料によれば、
https://digiday.jp/platforms/the-real-image-of-tiktok-users-from-the-content-fans-consumption-behavior-survey/
10代の若者が多く購買にもPRにもつながらないと言われていたTikTokの利用者層は、意外にも20代30代の方が多い。
動画投稿者そのものはやはり10代~20代が多いため勘違いに陥りやすいが、サイレントマジョリティに近い、投稿はしないがTikTokを見ている、という視聴者層の年齢層は広告・PRにマッチしていることがわかる。
また、特筆してコンテンツに対する支出が積極的なユーザーが多いこともTikTokの強みと言えるだろう。
コンテンツと広告の関係性
これはTikTokに限らず、おおよそすべてのSNSユーザーに言えることではあるが、
特にTikTokにおいて顕著であり、このプラットフォームの特徴とも言えるのが、
「コンテンツの面白さ」そのものである。
広告らしい広告への忌避感というのものがユーザーに芽生えてしばらく経つが、
何よりTikTokが持つ特性がよりその動きを加速させていると感じます。
・スワイプすることで次から次へと動画が再生されていくこと
・その他のプラットフォームよりコミュニケーションが一方通行に近いこと
・トレンドの移り変わりがこれまでに類を見ないほど早いこと
この三つがTikTokの中でも注目すべき特性であると言えます。
要約すると、
「伝えたいこと>面白いこと」であったこれまでのプロモーションが、
「伝えたいこと<面白いこと」でなければ通じない。
という時代になったという証左なのです。
企業が向かうべきコンテンツマーケティングの目的地
前述の通り、非常に時流を読むことが難しいSNSではありますが、
次々とヒットコンテンツを生み出す場でもあり、何よりユーザーの支出に対する意識が高いプラットフォームをこれ以上無視することはできなくなってきています。
その中で、新時代のコンテンツマーケティングをしたいのであれば、
大きく二つの方向性を認識した上で舵取りをしなければならない。
・超のつくスピード感で数を作っていく方法
トレンドの移り変わりが激しい現状、今流行っているもののコンテンツを作ろうと、
企画を提出し、決裁者が判を押し、予算が下りて、ようやくチームが動けるようになった頃には、もうそのトレンドはカビの生えた過去のものになっている。
だからこそ、これまでにない速度でコンテンツを生み出すチームを社内外に持つことがカギになるだろう。
・プラットフォームの特性を把握して、“狙いに行く”方法
コンテンツそのもののクオリティを上げながら、プラットフォームの特性を理解・利用することで、ある程度予測値の範囲内にゴールを設定することができ、そこを狙いに行く方法は存在する。
これこそがTikTokプラットフォーム攻略のカギであり、もう一つの企業が向かうべきコンテンツマーケの形である。
広告プロモーションのその先へ
次章では上記二つを比較しながら、
もう少しだけ詳しいお話をしたいと考えています。
より効果の高いコンテンツマーケティングを行うためには、
時に既存の考え方や、枠組みを取り払うことも必要になるため、
結果として思っていた効果が得られないということは多々あります。
そういった問題点、課題感も含めて、
これからのコンテンツマーケティングについてお話します。