機械部品加工会社がTwitterフォロワー1.5万人成功の立役者は意外にも「近所の主婦」
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機械部品加工会社がTwitterフォロワー1.5万人成功の立役者は意外にも「近所の主婦」

トレンド・プロ


「自分の業界は遅れているからSNSなんてうまくいかない」とお悩みの経営者の方も多いのではないでしょうか。しかし小規模の製造業でもSNSをうまく活用している企業があります。

そこで今回は、神奈川県の製造業でSNSに注力されているコバヤシ精密工業様に、会社アカウントでのSNS開始の狙いとポイント、そしてどのように業績に反映させていくかのポイントを教えて頂きました。

知名度のない中小企業ならではの取り組みもありますので、経営者はもちろんのこと、広報・マーケ担当の方にも、ぜひ参考にしていただければ幸いです。

コバヤシ精密工業について
会社説明
1980年に神奈川県相模原市で創業した機械部品加工会社。加工する商材は航空機、産業用ロボット、宇宙産業、工作機械、半導体など領域は多岐に渡る。航空機ではビジネスクラスのシート、医療系ではコロナ禍で需要の高まる酸素吸入装置などまさに製造業として裏方を支えている。

人物紹介
小林:コバヤシ精密工業 代表取締役社長
三宅:コバヤシ精密工業 広報担当(アルバイト)
岡崎:トレンド・プロ 代表取締役社長
鈴木:トレンド・プロ マーケティング担当

ハローワークで近所の主婦を採用


岡崎: コロナ禍で売上が下がった時期にSNSを始められたと伺いましたが、
どんなきっかけだったのでしょうか。

小林: では当社の「三宅誕生」の経緯を話します。2020年1月のコロナが発生した時期くらいかな。
大体当社の売上の35%くらいを占める航空機間の仕事がほぼ0になっちゃったんですよ。
これはやばいなと。その時の営業は社長の私一人で、もう出向いてゴリゴリ営業する時代でもないし、
なにか手を打たないとやばいなというときにコンサルタントから「SNSを使いましょう
という話が出たんです。最初は自分でやったんですけど、全然フォロワーが増えないんですよね。

岡崎: 時間がかかりますよね。

小林: それで誰か専属でやってくれる人いないかなと思って、ハローワークに広告求人を出したんです。
そこで応募してくれたのが三宅さんです。そういえば三宅さんはどういう想いで来たの?

三宅: 単純に私はパートしようと思っていてハローワークに通いだして、候補に出てきたのが近所のスーパーとコバヤシ精密工業の広報だったんです。
やりがいがありそうだし、実績が残せそうだったので応募したんですけど、
あのとき採用してもらえなかったら、近くのスーパーで魚さばいてましたよ笑 

小林: それでメルマガとTwitterやりたいと思っていると伝えたら、テキパキとメルマガ配信システムサービスの
一覧をまとめて比較検討してくれたんです。私はそういうの苦手なので。

岡崎: 三宅さんは、なんでもテキパキできそうな印象なんですけど、
ずっと主婦をされていたわけではないんですか?

三宅: 実はちゃんと働くのは初めてです。子育てがひと段落してようやく働こうと思いました。
「お荷物になると思っていた」と主人にも驚かれています。
ただ子育て中にもハンドメイド作品をSNS経由で販売していたので、
SNS活用については活かせている部分があるんじゃないかなと思います。


ハッシュタグの使い方が理解できたときに、ググっとフォロワーが伸びた

岡崎: Twitterの運用についてお聞きしたいです。
知名度のない会社の公式アカウントで1.5万人ってすごいと思うんですが、
どんな方法を取ったんですか?

三宅: 最初は手当たり次第に同業者さんをフォローしたりしたんですが、
何せ企業としてのSNSを運用する勝手がわからなかったので、初めは真似っこから始めました。
フォローした公式さんを観察していて、
多くの企業さんが共有しているハッシュタグを見つけたんです。
このタグの使い方が理解できたときにググっとフォロワーが伸びました。
「#企業公式〇〇」っていうタグがいくつかありまして、
それをたとえば通勤中とか多くの社会人がTwitterをよく見る時間帯に
「#企業公式が毎朝地元の天気を言い合う」ってタグをつけたりすると、
それを辿って他の企業さんが興味をもってくださりフォローしてくれました。
時間帯に合わせた、ターゲットを絞ったタグを毎回使うようになったら、
フォロワーが増えてきた気がします。

岡崎: 天気を言い合うっていうのは元々あるものなんですか?自分で設定するんですか?

三宅: 元々他の企業の方が使っていたものを色んな企業さんが共有することで、企業同士で集まりたい人たちがそれを検索してフォロー、フォローバックの目安にするんです。

Twitter運用の狙いは「設計者と繋がる事」

岡崎: Twitterに取り組んだ狙いを教えて頂けますか?

小林: 狙いは「図面を書いている設計者と繋がりたい」ということです。
普段お客様と繋がっていても購買担当者が多くて、彼らのミッションはコストを安く仕入れる事なのでコミュニケーションが値引き交渉なんですよね。
そういう人たちを飛び越えて、設計者と直接やりとりできるのが狙いです。
僕らの仕事の工程を知った上で図面を作ってもらえれば、効率的にものを作れてお互いハッピーになるんですよね。

岡崎: 今は設計者以外の方とも広く繋がっている様に見えるんですが、
どのようにフォロワーを増やしていく戦略だったんですか?

小林: 最初は設計に関わる人をフォローしました。ただ数が限られているので、やっぱり広がらない。
そこで三宅から「とにかく母数を広げることをやりましょう」といわれたんだよね。ただ俺としては闇雲につながっても仕方ないと思っていて、一回闘ったね。

三宅: そうですね。当初の予定だと同業者さんとか設計の方だけフォローしていく進め方だったんですけど、今はもう全然関係ないカラオケ屋さんとかラーメン屋さんとか、全く別の業界の方ともつながっています。
でもその縁からまた新しい製造業の方とのご縁が繋がって行きました。

小林: 三宅がTwitterやり始めたら、急に能登牛入りちまきとか送られてきて、なんだ?みたいになりましたね。

三宅: あんまりビジネスライクにしていても仲良くなれないので、レストランの投稿に「めちゃめちゃおいしそう!」って個人的なリプライを送ったりもしていました。
その流れで「うちの味を是非食べてみて!」ってちまきが送られてきたんです。最近はフォロワー数が増えてきたので、「こんな素敵なもの頂きました!」って報告ツイートをすることで、商品紹介にもなるって目的もあるみたいですね。

岡崎: 確かにプロモーション費用と考えると安いですもんね。オフラインでお会いすることもあるって聞いたのですが、それは仲良くなってきてみたいな流れなんですか?

三宅: そうですね、Twitter上でプレゼントキャンペーンをしたい!ってなった時に、商社さんだと自社商品を出すことができるんですが、ものづくり業界はお客様に依頼された品物を作っているので、自社のものとして簡単にプレゼントできるものってあんまりないんです。
じゃあものづくり業界らしく作ろうかって話になると、一社だけだと専門性が高すぎて加工の限界がでてきてしまうんですよね。だったら何社か集まって加工を分担して作ったら面白いキャンペーングッズができるんじゃないかという話になって、よくTwitterでお話しする企業さんに実際にお会いしたりして企画を詰めていくこともしました。
遠方の企業さんとは企業Twitter交流会という名目でリモート飲み会なんかもしました。
業界も立場も違う人たちが集まって、企業Twitter運用について冗談も交えつつお話しするんですが、楽しいし勉強になりますよ。


社員でズンバを踊る

小林: 去年の年末はズンバを踊りました。

岡崎: それ見ましたよ!

小林: あれはハードだよー。でも面白いのが、三宅が来てから取材と称して仕事中に現場に行くんですよ、本人曰く「邪魔しに」。でもそれがやっぱりコミュニケーションになっていて、従業員同士の関係もだんだんオープンになってきて広報の力だなって。
じゃないと頭の固い男くさい現場であれは踊れないよね。

三宅: それは、専業主婦時代に培ってきた「おばちゃん力」だと思います。よく圧が強いって言われます。

小林: 従業員としても、「また来た」って言いながら、多分うれしいんだと思います。あと、素人目線って言うのも馬鹿にできないところがあって、ドローンとかの情報渡すと、僕らは機械加工やってるからある意味その道のプロだと思ってるんですけど、「そういう切り口で来たか」っていう新たな使い道とかもあって、わかってるようでわかってないんだなと。

三宅: 難しいこと話さないから、とっつきやすいのかもしれないですね。

小林: そうそう。当たり前のように流れている業界のことを、素人だから
「これってこういう意味なんですよ」みたいのが結構あって、取材と文章が面白いんですよね。
 
岡崎:広報として今後やりたいことは?

三宅: 小林社長の知り合いのお弁当屋さんとコラボしたことがあるんです。
元々はレストランやバーを経営されている方だったんですが、コロナで外食ができなくなってもおうちで美味しいものを食べて欲しいという気持ちでテイクアウト専門店を作られたんです。
その専門店がオンラインでグルメギフトを出すので、うちがそのギフトをプレゼントの商品として出すというキャンペーンをしたんです。「なんで工場がそんな食品出してるんだよ」という話も出ると思ったので、ストーリーを作って「小林社長がこの会社を応援したい!相模原の地元のグルメを応援したい」だから自腹を切って商品を用意してくれたからこれはうちの商品なんだ!とキャンペーンを出したんです。そしたらかなり好評で、応募は1,400人くらい来ました。
今後も、ただ自社のことを投稿するだけでなく、ご縁のあった他の企業も絡めてPRしつつ「じゃあコバヤシ精密工業は何やってるの?」と興味を持っていただければ広報冥利に尽きますね。

小林: そのグルメセットなんだけど、最初に「社長が自腹でプレゼントしてくれ」っていわれて「いいよー」って言って「いくらするの?」ってきいたら1個1万4千円。「5個くらいでよい?」って聞いたらそれじゃあ格好つかないって言われて10個にしたの。
でもフォロワーが1.5万人くらいの規模になると、
機械の入れ替えで古い機械を売りに出したいと思った時に、直接買い取ってくれる会社が見つかって
業者より高く買ってもらえたり、お金の面でもプラスになるんだよね。
「割りばし作れる会社探してくれ」とか「聖火に火をつけるためのスウェーデントーチの使い道を考えてくれ」とかなんでもTwitter活用させてもらって。外注さんもTwitter経由で探せたし、お見積りの引き合いもぽろぽろくるようになったし。狙いが1年半くらい経ってようやく、焦点があってきたなというふうに感じてます。営業じゃなくてTwitterに注力してよかったねと
もう少しで言えそうです。

岡崎: 素晴らしいですね。ウェビナーとかもやってるんでしたっけ?

小林: 今、第8回目くらいですね。設計に関わる新人さんとか、機械加工よく知らないで図面書いている人とかが参加してくれています。本当に知識なしで図面書くとめちゃくちゃになるんですよ。コストもあがっちゃうし。最多で50人きてくれたこともありましたね。
そういう意味でもTwitterの利用価値は色んな可能性があるなと思っています。
フォロワー数は増えて来たので、今後はそのフォロワー数を活かして新たな仕事のパートナーを見つけたり、プロジェクトを立ち上げていけたらいいですね。

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トレンド・プロ
トレンド・プロは「マンガコンテンツで感情と行動を変える」を企業理念に、1988 年、“広告マンガ” 事業を 日本で初めて立ち上げました。広告・採用・社内マニュアル・ビジネス書籍などのマンガ制作を幅広く手掛け、約 2,000 社 10,000 件の制作実績を誇ります。