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なぜ、丸亀製麺はどこまでも人を大切にするのか? 『丸亀製麺のすごい働き方』著者・小野正誉さんに伺ってみた

トレンド・プロ
トレンド・プロは人が心でキャッチするマンガコンテンツを軸に、あらゆる企業課題のトータルプロデュースを目指す企業です。
その中でも、人材の流動性の向上・テレワーク推進などの影響から特に昨今は、「社内をどう活性化させるのか?」といった組織課題に頭を悩ましている経営戦略・人事担当の方々が多くいることを実感しております。
そこで今回から、トレンド・プロの事業企画プランナー伊勢村が、今話題の経営戦略・人事のプロに、組織づくりの考え方や組織活性化のための施策を伺い、組織課題解決のヒントをお届けします!

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どこの会社もしないことに、価値を見出す会社

ーーまず、丸亀製麺の事業内容について教えてください。

丸亀製麺は、株式会社トリドールホールディングスの傘下である株式会社丸亀製麺が運営する讃岐うどん専門店です。現在では日本全国のみならず、アジアをはじめアメリカ、イギリスといった海外にも200店舗以上出店しています。

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興味深いのは、創業者である粟田社長が、うどんの聖地・讃岐を訪れた時のエピソード。とある製麺所を伺ったら、そこには全国からお客さまが押し寄せ、ものすごい行列ができていて…。一見すると、何の変哲もない小さな製麺所。でも、目の前でうどんが茹で上がっていく様子にお客さまが目を輝かせているーー。その光景を見て、粟田社長は衝撃を受け、お客さまが求めているのは“体験や感動”なんだと確信したのだそうです。

ーー丸亀製麺では、各店舗で粉からうどんを作っているのですよね。

現在、丸亀製麺は、海外をあわせると1000店舗以上を運営していますが、すべての店舗で“打ち立て”、“茹でたて”を実現しています。これは、一般的に“効率的”であることを求める飲食チェーン店としては、かなりめずらしい取り組みだと思いますね。

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まず、手間をかけてでもお客さまに喜んでいただきたい、という思いがあります。どこの会社もやりたがらないことを、「Simply For Your Pleasure」(すべてはお客さまの喜びのために。)という考えのもと取り組んでいるのが弊社なんです。他ではやらないような手間ひまかけた面倒なことをするからこそ、お客さまに感動を届けられると信じ、日々店舗運営を行っています。

どこまでも人を大切にする理由

ーー丸亀製麺は徹底的に「Simply For Your Pleasure」を大事にし、飲食業界の“当たり前”を払拭してきたのですね。

今期のグループの売上目標は、1550億円です。この数値をみるとすごく大きな規模の事業をしているように見受けられるかもしれません。これは、世界中のお店に毎日お客さまが来店し、数百円の代金を支払ってくださった積み重ねなんです。そんなお客さま一人ひとりと向き合って対応してくれているのは、店舗の従業員であるパートナースタッフ。
店舗では、食事に訪れるお客さまがその名の通り“お客さま”ですが、私たち本社で働くメンバーは、店舗で働くスタッフを“お客さま”だと考えています。だから、コロナ禍で経営が厳しい局面でも、日々、お客さま一人ひとりと対峙してくれている現場の従業員をより大切にしなければ、と思うようになりました。

また、弊社もコロナ禍で一部店舗を休業したり、時短営業をしたりしてパートナースタッフには不便をかけてしまうこともありました。しかし、そんな中でも、各地域のお店をしっかり守ってくれました。

お客さまのために、どこの会社もやりたがらない面倒なことをする。丸亀製麺のそんなところに共感して入社される方もいらっしゃると聞きます。お客さまの感動のために汗をかける従業員がいるからこそ、今の丸亀製麺があるのだと思います。

働く環境が変われば、働く人も変わり、新しい価値を生む

ーー御社は、渋谷におしゃれなオフィスを構えていますよね。これも飲食業界ではかなり珍しいのではないでしょうか。

おっしゃるとおり、飲食業界では、オフィスにコストをかけることは一般的ではありません。飲食業界は、お客さまが訪れる現場あってこそ組織が成り立つもの。ですので、現場以外の従業員が働くオフィスにコストをかけるのは後回しにされる傾向があると思います。

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しかし、弊社では「環境が変われば人も変わる」と考えています。飲食業界は、さまざまな理由から働く場所として選ばれにくい業種です。見た目からでも業界のイメージを払拭できたら、そこで働く人の意識も少しずつ変わっていくはず。そうするといずれは、業界全体のイメージアップにもつながるのではと思っています。

飲食業界で働く多くの人たちが仕事に誇りを持つようになると、結果的にお客さまのためにもなりますよね。

ーーなぜ、オフィスの場所を渋谷にしたのでしょうか。

今後、よりグローバルに展開をしていきたいと考えているからですね。渋谷は、日本の文化や価値観が集まり、新たなものを発信する場所です。日本から世界の舞台に打って出るには最適な場所だと思い、もともと神戸にあった本社機能を渋谷に移したんです。

また、グローバル展開を進めていくなら、これまでの飲食業界の固定観念に囚われず、オフィス環境や働き方も柔軟に改革していかないといけません。ですので、オフィスは完全フリーアドレス制ですし、服装もカジュアルな人がほとんどですね。また、オフィス内には、カフェスペースがあったり、昼寝ができる「シエスタルーム」もあります。
従業員のことを考えて設計されたところが随所に見られるので、ここでも人を大事にしいているな、と感じることができます。


ーー新しい価値を生み出す。大ヒット“丸亀うどん弁当”もその一例?

渋谷オフィスでは、フリーアドレス制のもと従業員が自由に動き回れるだけでなく、社内外の人とも積極的に交流できる場にしたいと考えています。
人が行き交う場には、自然と会話が生まれ、新しい発想や価値が生まれるんです。このオフィスをスクランブル交差点のような場所と位置付けて、もう一つのmission“Finding New Value.”(新しい価値を創造する。)を体現していきたいと思っています。

今、多くのお客さまにご利用いただきヒットしている「うどん弁当」もその一例ではないかと思うんですね。これまで海苔弁当のようなシンプルでリーズナブルな商品は市場にありましたが、打ち立てのうどんに天ぷらや総菜がのったタイプの弁当はありませんでした。

とてもシンプルな弁当ですが、新しい需要を掘り起こすことができたのではと思います。まさに“Finding New Value.”ですね。

インタビュー 伊勢村幸樹(トレンド・プロ)
執筆 仲奈々
漫画 田丸こーじ

インタビュー後記
丸亀製麺は、ユニークな広告や商品開発もさることながら本質であるうどんがとにかく美味しい!!
(ユニークな取り組みでは一部店舗でおこなわれている30分飲み放題、メニューは釜揚げうどんが個人的にはたまらない)
店舗ごとで麺からつくる製麺所スタイルの雰囲気がより一層その美味しさを引き立ててくれる。
そんな、丸亀製麺を運営するトリドールホールディングスの小野さんとは3~4年前くらいからご縁があり今回取材のご相談をさせていただきました!
お話を伺う前からも著書等で丸亀製麺の成長に背景にある取り組みを知っていましたがインタビューを通じてそれらの根底にMISSIONがあるのだと感じました!
渋谷の新しいオフィスもただお洒落なだけではなく、部署や立場の垣根を感じさせない工夫が施されており、このMISSIONに基いた動きを活性化させる環境になっていました。
今日のお昼は、うどん弁当。うどんの味わいは店舗同様でやはり美味しい!
(執筆:伊勢村)

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